それぞれの悩み

――自宅　真司の部屋――

真司：…むぅ。言うべきか否か…。

修司：にいちゃーん！

真司：ん？修司、どうした？

修司：ちょっと相談したい事があって。

真司：珍しいな…どうしたんだ？

修司：いや、バイトジョブ変えようかと思うんだけどさ…。

真司：なんだ、修司もか。

修司：…へ？ボク「も」？

真司：いやね…僕もジョブを変えようかと思って。…それこそ大きくね。

修司：うーん…そうすると相談するにも出来ない…。

真司：すまん。…なぁ修司、一緒に父さん達に相談してみないか？

修司：父さんかぁ…確かに符術を教えてくれたのは父さんだけど…

真司：まぁ…そりゃひっかかるか。2人とも符術士じゃなくなるわけだしね…。

修司：…って兄ちゃん、まさか！？

真司：うん、本職も変えるつもりで居たんだよ。

修司：何か意外だな…ずっと符術を使うと思ってた。

真司：まぁ何と言うか…色々とね。もちろん、符術を完全に忘れるわけじゃないし…

修司：…なら尚更！父さん達に相談しよう！それがいいと思う。

真司：…だな。どう返されるか分からないけど…。

修司：大丈夫！父さんも分かってくれるよ！

真司：…ありがとう。さ、それじゃ…行こうか！