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このブログは株式会社トミーウォーカーのPBWゲーム『シルバーレイン』のキャラクター「霧崎真司」及び「霧崎修司」のブログです。霧崎兄弟の日々の記録や背後との対話を載せています。 興味のない方、関係ない方はここで戻ることを推奨いたします。
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――某日 霧崎神社境内 16:30――

真奈「真司、ちょっといいかしら?」

母さんからだった。母さんに呼ばれるのは珍しいんだけど…。

真司「ん?どうしたの母さん?」

真奈「ちょっと話があるの。少しだけ時間をもらえる?」

真司「構わないよ。この後は何も無いし」

真奈「よかった。じゃあ、社務所の方に行きましょう」

ふむ、どうやら何かあるようだ。とりあえず境内の掃除を終え、社務所へ向かう。


――霧崎神社 社務所にて――

真奈「さて。真司、呼んだのは他でもない、あなたの話なの」

真司「…僕の?」

真奈「ええ。最近少し悩んでるんじゃないかなぁって」

真司「僕が?…確かに、無いって言えば嘘になるけど…」

悩んでいた事。それは自分自身のこと。

最近は自分が何をすべきか、何がしたいのか…。

それが揺らいでしまう時があった。

真奈「やっぱり。相談ならいつでも乗ってあげるのに」

真司「ごめん。だけどちょっと相談しづらい事で…」

真奈「…ねぇ、真司。昔、私がお父さんから言われた事があるの」

真司「父さんに?」

真奈「ええ。『力なき正義は無力。心無き力はただの暴力』ってね」

真司「…!?」

真奈「それが何を示しているのか…私には分からなかった。けど…」

真司「…これって…」

真奈「今のあなたなら分かるんじゃないかしら、と思ってね」

真司「母さん…」

真奈「修司は強くなる事に素直だったのね、きっと。あなたが思っている以上に、修司は強い心を持っている」

修司…たしかに、あいつは時折その片鱗を見せる。

僕は…まだまだってところなのかもしれない。

真奈「だから、もう少しあなたも素直になってもいいと思うの。けど、くれぐれも自分に溺れないようにね?」

真司「…うん。ありがとう、母さん」

真奈「ふふ、だいぶすっきりしたみたいね。さて…そろそろ夕飯の支度をしないと」

そう言って母さんは軽く笑顔を浮かべ、社務所を後にした。

…力なき正義は無力、か。

何だか…ちょっと心に刺さる言葉だ。
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